山口百恵について

出版当時それは凄い騒ぎで。でもどんなに取り沙汰されても彼女のファンでない私は
読まないまま歳をとり 最近たまたま三浦友和の本を読んだことが引き金となって
30年近い時を経て「蒼い時」を読むこととなった。


感想としては随分と老成しているな。そして個が確立され「過ぎて」いるな。
だったが 別段好きでもなかった彼女の モノに対する考え方・接し方が不思議と
私は似ているなとも思った。しかし今読んでも人生経験のまだ浅いハタチの小娘の
書くような文章・文体ではないなと。


「蒼い時」と言えば自動的に残間里江子の名前が浮かぶのだが 当時からこれ
自叙伝と名高かったけど やはり残間の手によるものだったらしい。
いずれにせよ山口百恵の精神の強さとワガママさが溢れている内容だった。
妾腹の生い立ちや薄幸な役柄からイメージ的に悪く思われない不思議な人だけど
自己顕示欲の強さはウチの婆並みだw 残間の手を通しても本質は変らないモヨウ。
まぁそれゆえ自ら進んで芸能界に入ったのだろうけどさ。


ここ数ヶ月 赤いシリーズを再見中で やはり美人さんでもないし演技がうまい訳
でもなく 今にしてもどうしてあんなに人気があったのかわからない。
今で言うAKBのように 戦略を元にホリプロと電通が売ったのかとも邪推する。
ただ昔の彼氏曰く「ぶーだけどなんか幸薄いのがいいんだよな」が真意かね?
宇崎・阿木コンビの歌が良かったというのもアリなんだろうけど。
結果的には幸薄いどころじゃないんだけどねw


でもまぁ自分が潔く引退した割には 夫婦間での意識もあったのだろうけど
息子二人を芸能界入りさせたことで思うところはある。
地に足つけた生活を歩ませない何かが成功者として当たり前にあったかなと。
希望や自由を尊重させるというのはあるだろうが方便なキレイゴトだと我思う。


さてそこでたまたまCSで引退コンサートの放送があった。
一応押えるかと見てみると オーラこそ感じないが凄い大物感が漂っている。
もうねエラソーw この頃21だよね 年齢なりの恥じらいも可愛さもないんだな。
3時間フルオケ従えて30曲ほど唄うんだから 座長公演のようなものなんだろうが
小林幸子だってもう少しあざといなりにも可愛気出すよ?って感じw


気付くと裏でワイルドパンチやってたんで結局最後まで見なかった。
百恵ちゃんよりサムペキンパーの方が私には大事ですじゃ(テヘ