改めて追悼今野雄二

なんつーかたぶん私と同年代でｵｻﾚやらｶｯｺｲｲやら変ったもん好きな人であれば
誰でもご存知な人。当時はこの人と近田春夫が種は違えど2トップという感じか。
いまやﾊﾙｦﾌｫﾝなど知ってる人すらいないだろうは想像に難くないがｗ
いわゆるｻﾌﾞｶﾙやｶｳﾝﾀｰｶﾙﾁｬｰの母ｗという人だった。ｵｽﾋﾟｰなんか全然もっと後だもの。

当時は水曜ｲﾚﾌﾞﾝだったかなぁ　うろ覚えだけど。
ｷﾝｷﾝのことを「ｷﾝﾔさん」と呼んでいたことを思い出す。
あと淀川さんたち大御所とは違う映画の裾野を広げる係だったかな。
昔はｽｰﾊﾟｰｼﾞｮｯｷｰとかあんなﾊﾞﾗｴﾃｨ番組でも必ずと言っていいほど映画ｺｰﾅｰがあって
その殆どに週代わりなどにしても今野雄二は顔を出していたと思う。
名前忘れたけどもう一人よく出る評論家がいて（小森和子も同じﾚﾍﾞﾙだったな）
私は今野雄二の批評解説が一番好きだった。穏やかな中にﾅｲﾌ仕込んでたりして。

そういえばﾓﾝﾃｨﾊﾟｲｿﾝの解説も彼だったと思う。
子供の頃は夜の10時過ぎたら深夜帯みたいなものだったけど　ｷｬﾗ的なものか
深夜帯に出るのが多かったけど　ｱﾀﾘがｿﾌﾄなためか昼間もよく出ていた。
つまり結構ｵｰﾙﾗｳﾝﾄﾞに世の中に認知されていた人である。
そう考えるとﾀﾓﾘはこのころﾍﾟｰﾍﾟｰだったわけだから今野雄二はｴﾗｲ人だったんだー。

まだまだ娯楽が少なくていつどこでも映画の話題があった。
今のﾄﾞﾗﾏから作られたどうでもいいようなものではなくﾊﾘｳｯﾄﾞ全盛だもの。
邦画なんかﾔｸｻﾞか寅次郎と時折の企画モノで　洋画が本当に面白かった時代。

彼やﾏｲｸﾐｽﾞﾉなんかも洋画のいい時代を楽しく生きてこれた人。羨ましい人だった。
洋画洋楽もｲｷｵｲがなくなった今。まやかしのｲｷｵｲはあってもまぼろしのｲｷｵｲみたいな今。
年齢的なこと　社会的なこと　66歳になって考えることがあったのだろうか。
まことしやかにｹﾞｲの独居老人生活が辛くなったのかもなどどいう意見も見た。
あながち間違ってもいないとは思った。洒落じゃないけど。

それでも一般人とは違う　一般人には出来ない楽しみも出来たはずなのに
それを捨ててしまうとは惜しいと思った。
あなたのおかげで楽しい子供時代を送れたのも確かなのだし。
記憶に残る人の一人だからこそ　自殺は悲しく思う。
彼は彼なりの必然があったのかもしれないなと　偲ぶより他ないじゃない。

そうだ　渋谷陽一の夢枕に立って中指立てて涅槃にGOだな。