無題

野良猫の4つのシモベたちがまた3つに戻る。
どうやら黒2が態度や声からしてメスらしいのだが 虎猫はお兄ちゃんらしい。
黒たちがいないときに虎だけにご飯をあげると すぐに食べずに辺りをキョロキョロ
見回しては待っていてやってる風情が泣ける。
お揃いのときにも自分がすぐに飛びつかず 妹たちにまずは食べさせている。

不思議なもので昔の飼い猫もそうで 親猫が産みっぱなしで子育てもしないと
兄弟や血縁のないオス猫が子育てをやったりしていた。

このところ涙を飲んで毎日は給餌せず 巣立ちを願っているのだが一向に進まず。
私の顔を見上げては尻尾をプリプリと振り ピーピー鳴いているのにほだされて
やっぱり時折あげてしまう。

それをウチの猫はヤキモチ妬いて更に足元でピーピー鳴かれて複雑な気分。
「あんたは砂肝の筋とか食べないでしょ?魚の頭なんか食べないでしょ?」
「あの人たちは身寄りもなくて寒くたって布団にも入れないのよ?」と
言い聞かせても日本語は通じずに 私を睨みつけては付いて歩く。
飼い猫とはシアワセなものだ。少なくとも食べる心配だけはいらない。残すシマツ。
そしてウチの猫のよだれが付いたキャットフードの残りすらきちんと平らげてくれる。

以前買ったサッポロ一番チゲラーメンが不味くて消化しないまま期限切れとなっていた。
捨てるのも忍びないので 麺だけ茹でて鰹節混ぜ込んで外に投げてみた。
まさかと思ったが 一本残らずきれいに完食してくれた。

嬉しいような寂しいような。