松本大洋その後

鉄コン。。。クロシロの対比とクロの苦悩シロの残虐性を思う。
暴力的なクロは実はピュアで穏やかな子なのだろう。
人々に愛される存在でもある準暴力的なシロの方が余程キツイ。

ピンポン。。。連載初期から何か乗らずに読まなかったがやっぱり。
卓球ってマイナースポーツってのも原因だったが 何やらスポ根のようでそうじゃなく
何よりバタアシ金魚の二番煎じみたいな感想が再び蘇ったに過ぎない。

吾。。。はぁ。。。つかれた。。。松本大洋どこへ行くとしか言いようがない。
これは近年の作品なんだなー。初期からどんなにバイオレンスであっても
彼のマンガの根底には愛と希望があった。表象されなくてもだ。泣きたい。。。

画風や作風が違うというのではない。
根本から何かに胸倉つかまれてしまってるよ松本大洋
島村ジョーを描きたかったわけではないだろうに。
ひいては神を描きたかったわけでもないだろうに。描きたかったのか?。。。

人が生まれたらどんなプロセスを通ろうが最後は死だ。それだけだ。
世の中に期待や幻滅を感じたとしても だから何?それが何?と言われるがオチ。
人生訓などダラッダラと振りまきがちな人はたくさんいる。
だけども所詮そこにあるのは自分でしかない。

私には松本大洋は夢に絶望してしまったとしか思えない。
どんな人生を歩もうが 人様に敬われようが蔑まれようが生まれ死ぬ。
それだけのことだと気付けば良いだけなのに 気付いてしまったからこそなのか。

彼の描く愛が大好きだ。どれだけ心が豊かになれることか。
それだけで凄いのだ。他人に影響力を及ぼしているのだ。
だから松本大洋よ 心の闇に飲みこまれないで欲しい。たぶん老婆心。かな?

なんだか鉄コン筋クリートの映画化っ!松本大洋の世界っ!なんて声高に叫ばれる
昨今がすげー無意味に感じてしまった。そんなところに松本大洋はいないよな。
こっちが今更 闇に胸倉つかまれそうで少しザワザワした。