時期を外してしまったが

雅子さん(どうも「さま」付けで呼ぶのは違和感がある)の問題から
ずるずると思っていたことがある。

雅子さんと同様に?皇太子殿下のことを「ひろのみや」と呼ぶ私がこんなことを
思うのも大差はないのではあろうが 皇室の存在を「税金の無駄遣い」だとか
「国民の税金で仕事もしないで暮しているひと」とマヂで言う人達が納得いかない。
私は間違いなく右派ではないけれど そう思って生きている人を「育ちが悪い」
と激しく思う自分がいる。自分の中でこういう言い方しかない。

世代的なものだろうが 勿論生まれる前ではあるが物心ついたときから昭和20年の
「堪えがたきを堪え 忍びがたきを忍び」という玉音放送を全く知らないまま
育ってきた同年代以上の人はいなかろうと思う。
昭和天皇は戦犯として刑を問われたわけではないが 東条英機以上のA級戦犯
認識されていた向きも多々あっただろう。
「戦争」に翻弄されたのは国民は勿論ながらも 昭和天皇その人ではないか。

現在の天皇陛下を見てもわかるように 天皇自身には確固たる決定権がない。
天皇が戦争をしたいから イラクに派兵したいからと言って通る訳ではない。
国会が決定したことを最終的に認めざるを得ない 言わば国会の保険のような存在だ。

もしもこの先 また大きな戦争が起こったとして また日本が負けたとして
天皇陛下なりが最終的に玉音放送をすることになるのだろう。
小泉さんや 他の人たちは国会を解散して退陣すれば良いだろうが天皇陛下
逃げ道などない。

昭和天皇玉音放送で「わが子とも言うべき国民の命を預かっている私は」と
おっしゃっている。
これを孤独な中で言わざるを得ないのだ。
税金の無駄遣いでイイ思いをしてる人間はいても イヤな思いを一生背負って
生きていかねばならない人間に対して そのへんの兄ちゃん姉ちゃんがとやかく
言えることなど何もないのだ。