やっぱり戦争絡みなのかなぁ(苦

まったくいろんな本がある図書館。
こないだから「前略おふくろ」のキツイ仲居役だった緋多景子さんに興味があり
調べてみたら なんと祖母が伊藤博文の妾で孫にも大物の妾になれと育てられた
そんな本を書いているのね。それを借りながら出向いてみると他にも釣果が。

「特撮 円谷組」今日読んでた。もう少しで読了。もうね面白い。気持ちよい。
年代的に円谷組は戦争行った人がたくさんいたのだな。

照明の原文良さんという人が物凄い幸運の持ち主で面白いったらありゃしない。
徴兵行ったらお腹こわして「翌年まわし」と言われ行きそびれた数ヵ月後満州軍全滅。
元々日本郵船の船乗りで 母親が亡くなって神戸で船を下りたらフランスとドイツの戦争で
その船が水中爆弾に当たってドーバー海峡に沈んだとか。
次に軍属を積んで上海に行く途中の神戸で手旗信号を教えるために下りたところ
その船は広島で潜水艦に魚雷でやられて全滅とか。

この原さんに限らず 円谷組のみなさんの話がたくさんで それなり縁故入社が
殆どだけどいろんな縁が絡み合って 集まるべくして集まった人たち。
特撮の作り方 映画の考え方 今では見る影もなくなってしまったが当時の東宝
スタジオの規模の凄さ。今ではPCで簡単にできることを技術とアイデアで作り出す努力。
時代も業種も違えど 皆こうして試行錯誤してきたものだなと感慨深い。

先日は東映の話を色々読んだけどやはり役者主体の東映と違って 東宝は監督主体か。
そりゃ神様円谷に天皇黒澤だもんね。。。
そして東宝は特撮も含めた大型娯楽作品が多かった。
二人の監督以外にも クレイジーやドリフ 若大将などアイドル映画や宝塚を抱えてたし
優良コンテンツを持ってたんだなぁと。プログラムピクチャーとしてシリーズものも強かった。

こういった社風の違いなども面白いもんだなぁと。
役者目線ではなくスタッフ目線での話がまた凄く興味深い話が満載。
あとやはり造詣が素晴らしい。ゴジラの逆襲のときもしみじみ感動したものだが
こんなの見てると海洋堂ですら素晴らしいけど ぬるいぬるいとなってしまう。
東京タワーのミニチュアを本物の鉄骨を溶接して造り上げたとか もうねゾクゾクする。
この手の本がたくさんあったのでボチボチと借りてきてみようと思う。

「恐怖の詩学 ジョンカーペンター」も借りた。