ひとごろしを見た

優作がヘタレの主役で出るからと見てみた。
OP見てると丹波が出てる。なんだかこのところ毎日というくらい古い邦画を
見ているのだけど毎回丹波が出る。ほんとに売れっ子だったんだろうと思うし
好きだから嬉しいんだけど あんまり出るもんだから見るたび「また出てるっ!」と。

丹波は外様の剣客。妬み嫉みで襲われ家臣を切り捨て藩を追われ家臣の誰かが
リベンジをする流れだが あまりの手だれゆえ誰も行きたがらない。
そこで気も腕も弱く出世も望めず 自分は元より妹の縁談すらままならない
そんなヘタレの優作が丹波打倒に乗り出すお話。

江戸へ向かう丹波に追いつくと おまえの顔は見たことがある。俺を殺りにきたな
よしよしさぁ尋常に勝負ショウブ♪と向き合われる。
しかし腕のない優作が立ち向かったところで一刀両断に斬り捨てられるは必定。
それゆえに優作は刀を抜かない。

あなたと向かい合っては殺されるだけだから 私は私のやりかたであなたと勝負する。と
道行く丹波の後ろから人々に聞こえるよう「人殺しー!その人は人殺しですよー!」と
叫んで回るのであるw 民は恐れおののき逃げ惑う。

旅の合間に茶店で茶を飲んでれば「人殺しー!」
飯屋で箸を持てば「人殺しー!」
旅籠に泊まりに入れば「人殺しー!」 もうみーんなあわわわわわと腰抜かすイキオイw

そんなこんなで物凄い剣客の丹波も精神的に焦燥が募り疲弊していく。
時折優作を捕まえては 貴様はそれでも武士か!さぁ尋常に勝負ショウブ!と言えど
優作は依然として「人殺しー!」と言い捨てては逃げる。

遂に丹波は諦めて もう俺は腹切るからおまえは俺の首持って藩へ帰れと言う。
すると今までヘタレだった優作は急にカッコイイいつもの優作風に変身して
「そんな開き直り方するなんてあんたらしくもない。そっちのお手盛りで決められては
こっちが困る。私という討手がいるのだから」
どーせ今から首を持ってっても腐るだけだしねーと。
「正直言ってあんたの首になんか興味はない。私はあんたが私に負けたという証が欲しい。それにはあんたの髻(もとどり)だけで十分だ」

何か機会があれば一度は見とくと良いと思う。面白いお。
高橋洋子は好きだったけど ちょっと今回は今ひとつかな。