小鉄さんの死を延々残念に思う

少なくとも会話が出来たのが私には良い思い出となった。

生まれた年代にしてはビミョーに丁寧すぎる人だった。
星野や小鹿さんあたりが如何にもプロレスって感じの対応だったなぁ。
小鉄さんのそれがむしろプロレスらしくないなぁと思ったこともあったけど
自らが造語しキングオブスポーツを提唱していて 力道山に心酔していたからこそ
プロレスラーという職業に誇りを持っていたためかなぁとも思う。
そりゃ道場で若手を可愛がるときゃ罵声の一つも飛ばしたろうが
本当に言葉のきれいな人だった。

新日旗揚げの頃の苦労はあっただろうが この人ほどプロレスでいい思いをした人も
そうそういないだろうと思う。
現役時代もそれほど人気がなかったという人がいたが そんなことはないよ。
ヤマハブラザースと言えば今でも年配には通じる。ヨシタツとか誰が知ってるかということだ。

そして時代は猪木の異種格闘技。そして新日バブルの維新軍や三銃士時代など。
レフリーのときもレスラーあがりのバックボーンから非常にパワフルで それなりにガイジン選手に
舐められないようなカラダ作りをしていたピーター高橋とはまた違う説得力をもって
現役選手を蹴散らしていた。鬼軍曹と呼ばれるが本当に怖い顔して若手を睨んでたねw
ハタから見てるとそんな怖い顔した小鉄さんもある意味では可愛かったけど。

今から見ると私がプロレスから離れていた当時の辻さんマサさんの実況は神々しく
面白くて何か噴くけど やっぱり私は古館と小鉄さんの実況をリアルタイムで見てたから
残念さもひとしおなのだ。

ニコニコでディーノが新日J-CUPに上がった試合を見た。小鉄さんが怒って周りの人間を
グーで殴りつけてるのがすごく「らしくて」面白かったけど そこで会場から湧き上がる
小鉄コールに一瞬だけ逡巡する表情がたまらない。本当に一瞬だけ。
あんなに厚いジジイはいない。ふっくらと大きな大きな温かい手だった。
女にしては大きな私の手も 小鉄さんの両手の中に包み込まれてしまったほど。
中西がIWGPを取ったのが本当に冥土の土産となってしまったね。。。

★名無しの秀逸レス発見
スーパースター列伝だったら、
小鉄は避暑に出かけた軽井沢で猟に赴き、牛ほどもある鹿を自慢の銃で仕留めた。
その夜、仲間を集めて盛大なパーティーを催し鹿ステーキを振る舞っていた折
現役幕内の相撲取りと大食い勝負となり7Kgを平らげたところで噛み砕いた鹿の肋骨が
肺に刺さり呼吸困難となった。最後の言葉は「食い足りねえな」だったという」