記憶それは儚い

運良く?昔の古谷一行TVシリーズの犬神家を借りてみた。
77年のドラマが借りられるとは良い時代だなぁと思ってみたりする。
古いおかげで音が悪い(そもそも小さい)のは不便だけど。

以前からこのTVシリーズは原作に忠実だと思っていたが 結構脚色されている。
とは言え当時のTBS(厳密には毎日放送だけど)のドラマ作りってのはかなり
金掛かってるなーと 調度にしても背景の描写やカメラワークにしても重厚で
一点だけテラスの描写があからさまに安いスタジオセットなのは笑えるけれど
他は市川崑に負けてないっぷりが楽しい。とにかく丁寧な作りだと再認する。
後期の二時間ドラマになってからは酷い作りで見なくなったものだけど。

当時も原作の設定と違って 珠代役の四季野花恵のブーっぷりは食傷ながら
大島渚の嫁の若いことやら 月岡夢路なんて懐かしいやらキレイやら
ハナさんも元気だし 忘れてたけどこれにも松橋登が出ていて美しい。
ヤクザ映画でおなじみの成瀬正さんも まるで変わらないのに驚く。
何よりやっぱり京マチ子はキレイだわー。アイラインが凄いけど本来の目自体
かなり大きいんだと思う。西村晃さんは昔から老けてるなーとかw

しみじみ30年前のものについての記憶とはアテにならないものだなーと。
確かなのは楽しんで見ていたという記憶だけかもしんない。
歴史や地理の成績が良い人をバカにしていたのと同じく 記憶力というものを
軽視している自分も改めて再認w

#昨日は横溝の夜歩くを再読。これを読むとやはりクリスティのアクロイドを読みたくなる。
#お昼食べながら神奈川の物件見に行く。タイミング次第だが即決したいくらいだた。