安らかにと想う

君枝ちゃんが亡くなったというニュース。当日の早い時間に見た。
目がテンの頃からか あんまり局アナなんか好きじゃないけど彼女は好きだった。
嫌味もなくて目端も利いてて明るくて。お正月の大笑点にも例年通り出ていたような
気がしていたけど どうやら思い過ごしだったようだ。

病苦から鬱病だとまことしやかにネットで賑わっていて 君枝ちゃんのことは
そっちのけで鬱病考察みたいな論調になっていったのが気ぃ悪なった。

本当のところはわからないし病気で苦しんで自らの命を絶ったのは残念だけど
自殺は良いことでもなんでもないけど せめて苦しみからは逃げられたことは
良かったねと思う。

線維筋痛症という厳しい病気の辛さは経験がないので知りようもないけれど
病気の苦しみ辛さから逃れたい気持ちはわかる。
何年も持病を抱え治療をしながら生活をしていく辛さ。しかも彼女は出産子育てまで。
いくら医者にかかっても治らない。病院に行くたびにあらゆる薬を処方されて
腕にはもう血管が出ないと言われるまで注射針を打たれ 希望が持てない日々。

もう頑張らなくていいんだよと。残された子供が可哀想論もたくさんあるけど
本人も心残りではあったろうけど 何より自分が頑張りきれないことを悟って
しまったのだろうと思う。

今は鬱に対して世の中が寛容だ。なんちゃって鬱だって多いはずだ。
そういう人に対して第三者が「がんばれ」と声を掛けるのは確かに禁句ではあり
なんとかストレスを付加しないようにするのも真理だとは思う。
だって誰が何を言ったところで本人が気付きを得なければ治らないからだ。

自分自身ある境目で気付きを得た。おかげでなんとか日々が過ごせる。
自分の中で「もう頑張れないや」と理解するのも必要だけど それでも心のどこかで
「でも頑張らなくちゃ」ってほんの少しでも思っていないとな〜ってこと「私は」思う。
ダメだと思って納得してしまったら 残されたあとは無でしかないから。

ただただ君枝ちゃん TVで見ていただけだけど君枝ちゃん 安らかにと。