食べる前に飲むっ!

考えてみるとこれが私の師走の呑み会でのツカミであった。
先月で長年やってきた仕事からガッツリサッパリスッキリと足抜けをしたせいもあり
今では携帯のバッテリーすら充電しないまんま平気で出掛けるようになった。
むしろ家に置いてくは どこに置いたかもわかんなくなるくらいだ。
は〜いつも着信音に縛られていた生活から開放されるのがこんなに素晴らしいとは。
毎晩呑むのは変わりないけど いつ電話が?との緊張感がなくなって凄い気楽。

ひきこもりを楽しんでることもあるが おかげで例年ならば呑み会目白押しの
時期なのに冒頭のツカミが必要なくなったというのも嬉しい。
毎年くだらない呑み会が多くてストレス溜めてたしなぁ。。。
そんなこと考えてたら田中邦衛を見てないことに気が付いた。
もう数年前から大正漢方のCMは誰か違う人になってたんだっけか?
そういやここ数年は唄い踊る液キャベたちの方が意識に強いか。

とは言え年末に見たいのは やっぱ滑舌の悪い邦衛よね うん。
どーにもいまどきの人は北の国からの黒板五郎のイメージが強いんだろう。
スムーズに役名まで出てくる割には いちっども見たことないんだけどω
すんごい違和感があるのよねん。朴訥とした邦衛は邦衛じゃないもん私には。

若大将シリーズに出て 時代背景もあったのかエロエロ度は皆無なナンパ師で
「っすみちゃぁん(口を尖らせながら)」とクネクネしながら星由里子を呼んだり
すき焼き屋の加山雄三をバカにしつつ モーターボートやスポーツカーを転がす
金持ちのボンボン風な邦衛とか

椿三十郎でやっぱり加山の子分的な よわぞうおぼっちゃま剣士の邦衛とか

仁義なきシリーズで ヘタレで武闘派にはなれず 日和見でいつも自分の良い方に
コロコロ裏切り寝返り影で昌三の悪口を言い 最後は夜店で殺されちゃう邦衛とか

これが私の邦衛像で 北の国からをすっとばして大正漢方で「食べる前に飲むっ!」が
正しい邦衛のあるべき姿であり晩年だと思ってやまなかった。
北国のイメージ戦略か「本当は照れ屋さんでマヂメな邦衛」の刷り込みをされたのが歯痒い。
あくまで邦衛は「蛍ぅ〜」ではなく「っすみちゃぁん」でなければ邦衛じゃないのだ。

呑み会の前についてるTVであのCMを見て 邦衛に「うっさいボケー」と言い捨てて
夜の街に消えるのが ちょっとしたカタルシスであったのになぁと残念でならない。