幼少のおもひで

誕生日にはケーキよねっ!?

っと思うようになったのは小学生の2〜3年くらいだったか。
我が家は仏教をタテに時代もあり?で誕生日とクリスマスなんてイベントはなかった。
何か特別におもちゃを買わせることはアリだが ケーキな概念がない家だった。

普段出掛けた先でウマソーなものを見ると「食べたい!」というのはアリだが
家にボケーと過ごしていてケーキを買ってこいとまでは言わなかった。
小学校2年のときかな 我ながら何を考えたか珍しくケーキとダダこねたことがある。
歩いて5分くらいの 町の和菓子屋に売ってるショートケーキを無言の父親とともに
車で買いに行った。ショートケーキふたつだ。父親に文句を言われ嫌な気持ちだった。

丸いショートケーキが欲しいのだが 我が家では酒飲みの親父と年寄りは食べない。
母親ですら食べたがらない。つまり一人じゃ食べきれないので買えない。
でもなぁ子供心に丸いケーキを切り分けて食べたかったのだ。

そこで翌年からお誕生日会なるものを開催したときに丸いケーキを買うことを
子供心に思いついたのだ。
昔はデコレーションケーキが一般的で 当時からお贅沢な私はこれが嫌いだった。
デコの丸いのは今までもあったのだが食べないのでケーキ嫌いな珍しい子と呼ばれた。
ケーキが嫌いな子供がどこの世界にいようか?マズイもんが嫌いなだけだ(^^ゞ

歩いて5分ではなく 車に乗らなきゃ行けないケーキ屋さん。
しかも当時なりに そのお店は町で一番おいしいケーキ屋さんであった。
そこでデコではない 生クリームだるだるな丸いケーキを発注した。
殆ど学校に行かなかったので 電話で親に同級生を集めさせw 誕生日会だ。

ケーキは均等に(まぁワガママな私が一番大きいの食べるんだけど^^ゞ)食べて
宴も佳境な頃 クラスが違うので呼ばなかった幼馴染が訪ねてきた。
覚えていてくれて ケーキを食べに来るクラスメイトはいても 友達もいない私を
彼女なりに気遣ってくれたのであろう。

ケーキは既にみんなで食べてしまった。私は母親に彼女を帰させてしまった。
いつもこの出来事が思い出される。謝りたくとも彼女はもうこの世にいないのだ。

いまでは甘いものより酒呑んでればラリホーなのではあるが いまだに丸いケーキに
蝋燭を歳の数だけ挿してみたい。とは言えもう歳の数だけ挿さらないだろうけどw