四十八歳の抵抗 ’56山村總主演&浅丘ルリ子の女体


雪で出掛けられず撮り溜めの中より1本。
損保会社の次長48歳が自分の人生に苦悩する話。
というか石川達三の原作なので当然に色沙汰ですなw


会社の部下に帝王のパパ船越英一がファウストメフィストをモチーフに登場。
なぜか山村さんの身辺を細かく知り尽くし悪い方向にいざないまくる。
こんな着ぐるみまでしてw
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お話は石部金吉な山村パパが48歳の男性の欲望を悩み 周りのエロ誘いに乗り
どんどん身を持ち崩して最後には火災保険詐欺やら不倫やらにっちもさっちも
いかなくなるラストかと思いきや全然なんの発展もなく終了で肩透かし喰らう。
フツーならそうくるだろうに原作はどうなっているんだろうかと興味惹かれる。
達三小説はかなり読んでるけどこれは記憶にないのだな。本棚にあるかなぁ?


てっきり船越が絵を描いて山村パパを陥れ保険金詐欺の上前をはねるとばかり
思っていたのにさっさと退職しただけの設定で退場。
達三作品常連の若尾文子は奔放ではないがエロイ娘役。妻は杉村春子さん。
心を引かれるヒロインには雪村いずみ。この舌ったらずな喋りが可愛いなぁ。
複線はいっぱいあるのに何一つ回収しないまま終わられてしまった。


ただ山村總の良いお父さん役を裏切ることはなく 今では考えられぬような
モラルをもった 当時の子供にも安心して見せられる映画ではあったと思う。
中年男の悲哀を山村パパが好演。こういう人間モラルは今では皆無と懐かしむ。


ついでに浅岡ルリ子の女体も見る。
こっちは全編に渡り奔放でクソみたいな女をルリ子が好演。
この人は清楚な役よりこっちの方が似合うし上手いと思う。
しかしクソみたいな女の話なので全編に渡り不愉快w
大好きな岡田英二さんの戦中派の意識を悉く潰し破天荒な暮らしを続ける。
最後には自分のだらしなさで死んでいくであろうラストに溜飲が下がったが
そこまで到達する1時間50分は苦痛であった。消去決定。


ヒマだからゴーチのNHK見たかったけど探せなかった。
ゴーチ達の間違いは自分と人の価値観の違いに想像が及ばなかったことかなぁ。
お金のことばかり考えているから他人もお金で転ぶと思うんだろうと思った。
お金を嫌いな人はいないけど あんまり興味がない人に当たっちゃったんだね。