相変わらず映画事情


力道山
06年物の韓国映画。武藤や船木が出てるのは当時知っていたつもりが
すっかり忘却の彼方にいるところを啓蒙されたのでw見てみた。


パッケージ写真の船木が「井村昌彦」てタスキを掛けていて どう考えても
木村政彦だろう?と思ったけど 見てそして関係性を考えて氷解。
しかし船ちゃんたら色黒すぎw
キムイルって子が 即座にあぁ大木金太郎だと思い 得意技は何だ?と
聞かれるシーンで 披露する前から頭突きって解る自分が楽しい。


ハロルド坂田にしては武藤じゃ背が高すぎるけどカッコいかった。
普段は見せない高打点のドロップキックの見事なことったら(喜
バートンやスティールなどたぶんこの頃って私一緒に写真撮った頃かと思う。
武藤の移籍前後あたり全日の来日外人でまだ華やかな頃だった。
そして東富士の橋本はまさに力士っぽくて良い良い。


ラスト近くで萩原聖人がリングに入るシーンがあったのだが
トップと2ndの間ではなく 2ndと3rdロープの間をくぐって入ったことに
プロレスに対するリスペクトを感じられて少し嬉しかった。


問題はお話だなぁ。。。
凄く被害者意識が強いというか 在日善日本悪みたいなステレオタイプ
"相撲=日本" の図式を最後までどんどん押していくのが些か不快。
お相撲の世界で「可愛がり」は当たり前で差別以前じゃないのかなぁ。
外国人差別で地位が上がれない時代なのも判るけど 力道山て実際に
綱取りとかそこまで高位な番付じゃなかったと思う。
むしろ四股名のおかげでプロレスで受け入れられてヒーローになったんだから
感謝こそすれ ねぇ。。。?って話じゃなかろうかと。


主役の子は頑張ってたなあとも思うし 中谷美紀藤竜也で救われたけど
これ日本で作ったら違う話だろうね。韓国製だからこそのお話かな。


もう一つ付け加えるのなら 力道山が差別を受けたシチュエイションをしつこく
描写するのだが それを言うなら当時他の在日相撲取りやレスラーにも
同じだし 国籍は違えど日本人の部落や寒村部の子にだって。
そしてそんな自身が行った ブラジル移民の猪木への壮絶な可愛がりは何なの?
猪木好きじゃないけど 泣き言も言わない猪木にこれだけは同情する。



●狼たちの報酬
こないだフォレストウィテカーパートだけで後は見そびれていたブツ。
「幸福」「喜望」「悲哀」「愛」の4パートからなるオムニバス。
当然ながらどれもこれも関連性を持って錯綜しあうという話。


ウィテカーとケビンベーコンという私の大好きさん二人に駄作なしかと
見る前から安心していたけどケビンパートは今一つだったかなぁ。
ウィテカーはやはり「うまいなぁ」と唸らせてくれるものはあった。
アンディガルシアも出てるねーと言う程度。
「悲哀」の人の男っぷりはカッコ良かったけど せっかく男の良い話が
女のせいで台無し。このところ女が絡んで出てくるのロクなもんじゃない。
男くさくて良い映画。忘れた頃にまた見て良い再見物件だけど今一つ不足。


●シンシティ
何年も前からDVD持っているのに見ないまま今日まで。結局CSで見た。
こりゃゴキゲンだった。さすがロドリゲス。つまりタランティーノ系。
しかしタラの話はクドイし子供臭くて飽き飽きしちゃうこと多いけど
ロドリゲスはさらりと粋な部分がよろしいね。


クレジット見てて 最初ダイハードの同僚がミッキーロークかと思ってた。
レジェンドオブメヒコのときもそんな風体だったから。
んであからさまにアメコミチックでハルクかヘルボーイみたいな顔つき。
あからさまに特殊メイク。これがカッコイイのだがこれがロークだったとはw
いやはや驚かされたわー。なんかミッキーローク一皮剥けてから素晴らしいわ。
レスラーもまだ見てないけど期待が持てる。


デルトロちゃんも出ているし 時節柄マイケルクラークダンカンも。
指輪を捨てるイライジャウッドが変質殺人者ってのも(・∀・)イイ!!
デヴォン青木て誰だったっけかなーと考えてたら そうだこのブーちゃんは
ベニハナの娘だった。アジア版じゃじゃ馬億万長者みたいなもんだわね うん。
ブラインドフューリーがどれだったか判らなくてエンドクレジット後に見直しちゃった。
ともかくこれDVD持ってて良かったわー。


ライジングサン
これは木曜洋画や午後ローで100回見ているから適当に流すが保存物件。
しかし2時間超って 地上波でどんだけカットしてるやらが見所かも。
やっぱりナカトミビルを彷彿させるわねー。


●空をつかむ死
またデビットスーシェのポワロシリーズ。ウチの創元文庫のタイトルは「大空の死」
お昼ごはん食べに行った先で持つ本にしてはちょっと恥ずかしいタイトルだ。
今回も脚色されてたけど 筋的にはまぁまぁ合格点かなと。