やっと

死んだよ。今頃ナンシーがあの世で狂喜乱舞してお迎えの支度をしているだろう。
あの世ではみんなが三途の川に十重二十重に並んでは森繁が渡ってくるのを待っている。
に違いないw まさに熱烈歓迎いらっちゃいってなもんだろう。

いやはやカラオケ行って帰ってきてPC立ち上げてニュースが目に入った途端
思わず「あっ!」と声を出してしまいましたよ。コントかよ。

こりゃ年齢的にはビミョーに違うけれど 世間的に大往生の極みだしお悔やみではなく
お祝いで良いと思うぞ。
しかし気の効いたこと書きたいところではあれ 現実的には私は子供の頃から
森繁って好きじゃなくてなー。駅前シリーズの頃とかのノッペリ顔がどうにもダメで。
加東大介さんを見たくとも一緒に森繁が出てるからイヤーってことがたくさんあった。

つまり殆ど彼の作品を見たことがないので語りたくとも語れないのだな。
誰かが死ぬたびに生き残る人でしかないのだ。遂にそれが終わった。
森光子と手を取り合うように死んでくれることを密かに願っていたりした。
光子も相当ヤバイところにきているし。

ナンシー的な意味合いからすればネタになる爺が死んでしまって次がない。
三国さんあたりもそろそろお迎えがきそうだけどこちらは生きておられることが
ネタにはならず長生きしてねと思うもんなー。
森繁に対しての「長生きしてね」は絶対それとは違うもの。たぶん。
なんつーか名優とか役者とかじゃなくて 長生き芸人の域に達してたのよね。
芸人と言うと気に入らない人もいるかもしれないけど彼はそもそも喜劇役者でっせ。
身代賭けて長生き芸を貫いたのだ。あっぱれさ。