新旧比較 点と線

私って松本清張の本ただの一冊も読んだことないわと今更。
前にも見たの忘れてまたビートさんの点と線見てしまった。最近柳葉出ずっぱりだなと。

こないだやってた昔の東映版の点と線HDDに入りっぱだったので見てみた。
高峰三枝子って昔からどうにも好きになれない。芸者も敵わない美人設定に違和感w
そしてビートさん役の刑事は加藤嘉さんと全然違う。加藤さんは現役の刑事でも
やっぱり爺さんにしか見えないね。んで本来の主役はビート・加藤の刑事じゃなく
高橋克典がやってた警視庁のエリート刑事さんだった。それがなんと南廣さんじゃないか。
そうウルトラセブンのキリヤマ隊長の盟友クラタ隊長じゃないですかい。
ググって見ると南さんはそれこそ売れっ子の映画俳優さんだったんだねー。

すきやき田能久のおばあちゃんがばあやをやっていたり 上品で優しいお母さん役で
おなじみの風見章子さんが旅館の女将でこれまた若くて凄く綺麗。
クレジットに潮健児さんの名前があったけどちょっと気付かなかったのは残念。

柳葉がやっていた安田辰夫役は山形勲さん。もうTV版見たら違和感ありまくりな配役だ。
山形さんと言えば子供の頃から恰幅のいいお金持ちの優しいお父さん役として
慣れ親しんでいるもんだから 精力みなぎるビジネスマンって自分の中で意外だったし
設定が42歳のバリバリったって どうみてもイイお父さんにしか見えないw

そして何よりもTV版はビートさんのために作られたものでしかないなー。
原作読んでないから本当はどうなのかわからないけどスゴイ純愛物語だった。
ところが映画版は単に旦那の浮気に嫉妬した女殺人鬼じゃんねぇ。
むしろその方が必然性を感じられて見ごたえは確かにあるわ。
あのやり手の男が今にも死にそうな女房と心中するなんて必然はないもん。
罪に問われてもとっとと後妻でも探して新しい人生切り開くに決まっている。

どうやら現代はお互い愛し合う良き夫婦の話を求めているんだねきっと。
それだけ現実が荒んでいるんだろうとも言えるか。まさに世の中エロだらけだもんw
こんだけ脚本が違うとまるで違う物語だわね。
そう思うと昔のNHKのドラマシリーズはたぶん忠実に作られていたのかなと。
女の情念とか結構ヘビーな主題だったもの。あなどるなかれ和田勉だわね。